どうも!在来線を延々と乗り継ぐのが趣味な人は大体、友達。mameと申します。今回から数回に分けて、上野駅を出発点に、新潟から北海道の稚内までを、新幹線をほぼ使わずにひたすら在来線を乗り継いで北上する旅の記録をお届けします。初回の今日は、長岡・新津・村上編です。
この旅の全行程(4日間で通った駅・泊まった宿・きっぷ以外にかかったお金)は、まとめ記事に1枚の表で置いています。
上野からどこかにビューンで長岡へ
旅の始まりは、上野駅の地下深くにある新幹線ホームから。JR東日本の「どこかにビューン」というサービスで、行き先ガチャに当たったのが長岡でした。「どこかにビューン」は、候補となる駅の中からランダムに行き先が決まる、正規料金よりお得に新幹線に乗れる代わりに行き先が選べないという、ちょっとギャンブル性のあるチケットサービスです。
ホームでしばらく待っていると、青と金のラインが入った新幹線がトンネルの奥からヌッと顔を出し、轟音とともにホームに滑り込んできました。地下ホームだけあって、トンネルから飛び出してくる瞬間の迫力はなかなかのものでした。

長岡駅に到着すると、ホームには「新幹線 新潟方面 11番線」の案内板。ここから先は、いよいよ本番の在来線旅がスタートです(新幹線に乗れたのは、初日にしてもうここまで)。

使用したのは「北海道&東日本パス」。JR東日本全線とJR北海道全線の普通列車自由席、さらに北越急行線・いわて銀河鉄道線・青い森鉄道線・BRTまで乗り放題になる、まさに今回のような北上旅にうってつけのきっぷです。お値段11,330円(当時)で1週間乗り放題なので、これから何度もお世話になる予定です。手元でくたっとなった切符を見ながら、これから始まる長い在来線旅に思いを馳せました。

新津で途中下車、鉄道資料館へサイクリング
長岡から在来線を乗り継いで新潟方面へ進み、新潟到着目前で途中下車したのが新津駅。ここには「新津鉄道資料館」という、鉄道好きにはたまらないスポットがあります。

新津駅のホームに降り立つと、まず出迎えてくれたのが大きな駅名標。「新津」という地名を見て、ようやく本州日本海側まで来たんだなと実感が湧いてきます。

駅舎を出ると、時計台のような外観が印象的な新津駅の駅舎がお出迎え。ここでレンタサイクルを借りられるとのことで、さっそく利用してみることにしました。

借りたのは「秋葉区観光用レンタサイクル」のステッカーが貼られたブリヂストンの自転車。駅前でこうして気軽に自転車を借りられるのはありがたい限りで、のんびり街並みを走りながら資料館へ向かいます。

新津鉄道資料館に到着。緑と白を基調とした建物の脇には、屋根つきの車両展示スペースがあり、遠目にも新幹線らしき車両の姿がちらり。期待が高まります。

館内でまず目を引いたのが、今ではすっかり見なくなった国鉄時代のきっぷ自動販売機。「入場券130円(大人用)」「近距離きっぷ」といった文字と、丸いボタンがずらりと並んだ懐かしい佟まいに、しばし見入ってしまいました(正直、自分が生まれる前後の機械なので、懐かしいというよりは新鮮な気持ちの方が強かったです)。

屋根つきの展示スペースに出ると、C57形蒸気機関車の19号機がどっしりとした正面姿で出迎えてくれます。すぐ隣には往年の200系新幹線の先頭車両も並んでいて、蒸気機関車と新幹線が同じ屋根の下に並ぶという、なんとも贅沢な光景でした。


建物の外壁には「新潟市新津鉄道資料館」の大きな案内板があり、館内で見られる車両たちのイラストがずらりと並んでいました。

資料館のそばには「あ!キハ」という観光案内所も併設されていて、地域の観光情報もチェックできます。ここにレンタサイクルを返却し、次の列車に乗るべく新津駅へと戻りました。

新津から村上へ、羽越本線を北上
新津駅のホームには、酒田行きのGV-E400系気動車が停車していました。電車と違って架線から給電しないディーゼル車両ならではの武骨な顔つきがかっこよく、思わずシャッターを切ります。ここから羽越本線を北上し、この日の宿泊地である村上駅を目指しました。車窓には日本海側らしい景色が広がり、旅情を掘り立てられます。

村上駅に到着。ホームには「羽越本線 Uetsu KAIRI Line」と書かれたレトロなデザインの駅名標がありました。この日の在来線区間はここまでです。

温泉宿「はぎのや」でひと息
村上駅からは宿の送迎で、この日のお宿「はぎのや」という温泉旅館へ。事前の評価も高かったのですが、実際に泊まってみても納得のクオリティでした。案内された和室は想像していたよりもかなり広々としていて、窓の外には温泉プールと街並みを見渡せる景色。布団もふかふかで、一日中電車に揺られた体を優しく受け止めてくれました。

肝心の温泉も泉質がかなり良く、旅の疲れがじんわり抜けていく感じ。館内のフリードリンクスペースでは、地元の「安田ヨーグルト」が飲み放題になっていて、これは珍しいサービスだなと感心しました。コーヒーだけでなくヨーグルトドリンクまで無料というのはなかなか見かけません。

夕方、外に出てみると、はぎのやの建物がライトアップされていて、昼間とはまた違った風情のある佇まいを見せてくれました。

ちなみにはぎのやの裏手には、温泉卵を自分で作れるスペースもありました。卵自体は近くの観光案内所で購入する必要があるのですが、作る場所そのものは無料で使えるという面白い仕組みです。次に泊まる機会があれば、ぜひ卵を仕込んでから挑戦してみたいと思います。

夜ごはんは近所の中華、四川飯店で
今回の宿泊プランは朝食のみだったので、夜ごはんは宿の近くにあった中華料理店「四川飯店」へ。夜の街に看板がぽつんと灯っているのを見つけたときは、ちょっとほっとしました。

注文したのは麻婆豆腐定食です。ライス、スープ、餃子までついて千円ちょっとというお手軽な価格で、旅の夜にちょうどいいボリュームとコスパでした。

まとめ
- 上野駅から「どこかにビューン」で長岡へ、そこから「北海道&東日本パス」を使った在来線オンリー旅がスタート
- 新津駅ではレンタサイクルで新津鉄道資料館へ。国鉄時代の券売機やC57蒸気機関車、200系新幹線を見学
- 羽越本線を北上して村上駅へ、送迎で温泉宿「はぎのや」に宿泊。泉質・部屋・フリードリンクの安田ヨーグルトどれも満足度が高かった
- 夜ごはんは近くの四川飯店で麻婆豆腐定食、千円ちょっとでお手軽に
- 次回は村上から先、新潟から北海道へ向けてさらに北上します
次回もお楽しみに。
編集部から:「北東パス」=北海道&東日本パスのこと
この旅で使っている「北東パス」は通称で、正式には「北海道&東日本パス(普通列車限定)」といいます。旅の話とは別に、きっぷ自体の条件をまとめておきます。
- 有効期間は連続する7日間。途中で使わない日があっても止められません。
- 乗れるのは、JR北海道線・JR東日本線・青い森鉄道線・いわて銀河鉄道線・北越急行線の普通列車(快速を含む)の普通車自由席と、JR東日本のBRTです。
- 新幹線と特急には乗れません。例外は北海道新幹線の新青森〜新函館北斗だけで、立席で特定特急券を別に買えば乗れます。この旅でも3日目(③秋田・新青森・函館編)でそうしています。
- 函館まわりで注意したいのが道南いさりび鉄道線(木古内〜五稜郭)。ここは対象外で、別に乗車券が要ります。
- 通年では売っていません。春・夏・冬の季節ごとに発売期間と利用期間が決まります(2026年は春・夏・冬の3回)。
- 買えるのは、JR東日本・JR北海道の主な駅のみどりの窓口と指定席券売機、旅行会社など。
2026年9月時点の内容です。値段は運賃改定で変わるため、あえて書いていません。発売期間・利用期間とあわせて、最新の条件はJR東日本の公式ページでご確認ください。
北東パスの旅シリーズ
新潟から稚内までを北東パスで北上した旅の記録です。①から順に読むと行程がつながります。
- ①長岡・新津・村上編(いま読んでいる記事)
- ②新発田・メダパ・秋田編
- ③秋田・新青森・函館編
- ④長万部・札幌・旭川編